少子高齢化が進む社会にあって、一人暮らしの高齢者の人口が増加の一途をたどっている。高齢者が一人暮らしとなる原因はいくつかあるが、もっとも多いのが配偶者に先立たれて夫婦のどちらか一方だけが残されるというケースである。かつての日本であれば、子供世帯と同居するということが多かったため、このような事態が起きることは少なかったのであるが、核家族化が進むにつれて親と同居する子供は減ってきており、そのことが一人暮らしの高齢者を加速度的に増加させている。

一人暮らしとなった高齢者は、いつまでも健康に暮らせるわけではなく、いつかは自分の思うように身体を動かせなくなる事態に陥ることになる。そういったときに、周りに手助けできる人が誰もいなければ、最悪の場合としてはそのまま孤独死するということにもなりかねないため、いかに普段から彼らの生活状態を近親者が把握しておくかということが社会的に重大な関心事になりつつあるのである。

この点、近親者が近くに住んでいるのであれば、頻繁に訪問して健康状態を確認するということも可能であるが、特に子供世帯の場合には郷里を離れて都市部で暮らしていることも多く、日常的な見守りは言うほど簡単なことではない。そこで役に立つのが、見守り代行サービスである。このサービスは、その名の通り普段見守りを行うことが難しい近親者などに代わってサービス会社のスタッフが定期的に高齢者の家を巡回して健康状態をチェックしてくれるものである。こういったサービスを活用することで、大事な身内が一人で苦しむことのない状況を作り出すことが可能となる。

*関連サイト*変わる高齢者の暮らしと介護