産婦人科は、女性の妊娠や出産に関わりが深い特殊な診療科です。命が無事に誕生するまでには約10ヶ月という妊娠期間があり、その間は妊婦を支えなければいけません。中でも、産婦人科で活躍する看護師や助産師は、出産という命が誕生する瞬間をサポートする大切な存在といえるでしょう。

必要であれば、食事や体重管理などの生活面を指導し、定期的な健診を通して出産に向けての準備を一緒に行います。無事に出産を迎えた時は、看護師や助産師自身もやりがいを実感するでしょう。出産後は、産まれてきた赤ちゃんを退院するまで預かることになります。

どの診療科でも、患者に寄り添う必要性が変わることはありません。というのも、産婦人科では幸せな出産ばかりではなく、死産や流産などが起こる場合があるからです。辛い経験をする妊婦への看護は、複雑で時には苦しくなることもあるかもしれません。そのような経験を乗り越えていくことで、看護師や助産師としてより成長できるでしょう。また、普通分娩ではなく、時として帝王切開や中絶手術などの外科的看護、不妊治療などの精神的看護も必要になります。

緊急時の対応をしなくてはならないこと、入院やお産が重なるなど、忙しくなることも少なくありません。スムーズにできない場合にスタッフ同士が協力し合い、一段落した時には達成感が得られるでしょう。夜勤手当や休日手当はもちろんのこと、分娩手当が付く場合もあり、頑張った分だけ給与に反映されるのでやりがいも感じられます。