慢性的な人材不足を解消するために・・・

高齢になると徐々に、今までできていたことが急にできなくなってくる。
スムーズに歩けなくなれば、出かけることができなくなってしまうし、立ち上がることが辛くなれば、家の中でトイレに行くことや一人でお風呂に入ることもできなくなってしまう。
そうなると車いすの生活を強いられてしまうが、車いす生活になると今度は他のことに支障が出てしまう。
そのため、体が不自由になってしまった高齢者には介護士の生活支援が必要になるのだ。

また、病気や加齢が原因で、寝たきりだったり、意思の疎通がうまくできない人もいる。
そのような状況でも、自宅で療養している人は少なくない。
しかし、そうなると一緒に暮らす家族が24時間介護に追われることになる。
とはいえ、家族にも仕事や家事があるので、負担は大きくなってしまう。
このような場合も、介護士による訪問介護が求められるのだ。

しかし、介護業界では、人材不足の問題が深刻化している。
介護の仕事は決して華やかではなく、つらい、汚い、給与が安いなどの理由で辞めてしまう人が後を絶たないからだ。
確かに真夏に大汗を流して入浴介助をしたり、1日何人もの排泄の介助をすることは、簡単なことではないはずだ。
とはいえ、介護の仕事を通して高齢者やその家族と信頼関係が深められると、介護の仕事にやり甲斐を感じることができるだろう。

介護の仕事はマイナス点ばかりがクローズアップされるが、人材不足を解消するためには、このようなプラスの面も業界が積極的に打ち出すことが大切なのではないだろうか。
介護の仕事には、苦労と同時に喜びもあるので、新たな人材を確保するためにも、介護業界や各施設にはもっとメリットをアピールしてほしいと思う。
※参考にしたいサイト