一人で出来るか少し不安、訪問介護の認知症ケア

訪問介護の現場では認知症の利用者にサービスを提供することも多いです。
その時、ホームヘルパーは利用者宅で一人で対応しなければならないので不安になりがちです。
確かに訪問介護の現場は、施設での介護と違って他のスタッフもいないが、それと同時に他の利用者もいない環境です。
つまり、周囲を気にせずに目の前の利用者に集中することができます。
1対1で向き合えるので、その人だけのペースに合わせたケアができるのは、ホームヘルパーならではのことです。

また、利用者の自宅なので気を遣い、自由が利かないと考えるホームヘルパーもいます。
しかし、外と比べて家にいるときのほうが、利用者の本心や本来の性格は把握しやすいです。
家に置いてあるものから、本人の生活暦や趣味などを知ることもできます。

認知症の利用者は、言葉や思いをうまく伝えることはできませんが、その気持ちを汲み取りやすい環境で仕事ができることをプラスに考えることが重要です。
そして、認知症ケアは必ずしもスムーズにサービスを提供できるとは限らないため、限られた時間内で十分なケアをできるか不安だというホームヘルパーもいます。

時間内でケアが終わらずに困ることも確かにありますが、施設のように長時間ではない分、サービス中に目の前の利用者だけに力を集中させることができます。
加えて、同じ時間帯とサービス内容で担当を続けていくことで、利用者の些細な変化にも気づきやすくなります。

このように考え方を切り替えていくことで、訪問介護ならではのメリットはたくさんあると気づくことができるため、プラスに考えていくことが大切です。
利用者と深く関わることのできるホームヘルパーの仕事の魅力についてしっかり理解して利用者から必要とされるように目指しましょう。